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君の結界を溶かす術は無いのかい。私に持ちえないのかい。
引き寄せて侵入する力を与えてはくれないのかい。
空が黒い。遠い。低い。怖い。
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落ちてきた人間の体に駆け寄った。呪われて振ってきたに違いない。
体の至る部分が揺れていて、渦巻いていて、染み込んでいる。
隣に寝かせて、生身の体を常に見続けた。
そうなんだ。簡単な事なんだ。模倣すればいいのだ。擬態すればいいのだ。
そして結界の力を弱めて、疑わせればいいのだ。
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忍び込んだ後・・・・・・・・。
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光に満ちた・・・・・・・・・。