目が醒めたら枕になっていました。美しい私が、私の代わりに私を演じています。
あなたはどなたなのでしょう。
私にはあなたの眠るとき、過去を口にせずに炎のようなあなたの睡眠を包むことしか出来ません。
ああ、眠る私。美しい私。
私は私を棄てて枕になりましたから、あなたが燃え尽きて私になるまで私は私のままです。
ああ、眠る私。美しい私。
私はなんて素敵なあなたなのでしょう。
私があなたであったとき、私は美しくあれませんでした。
私は眠ります。全てを棄てて眠ります。
ただの枕になります。アア。