ー感情だけで死ねればいいのにね。ー


一人の少女がふとももを切って
時間が止まった

少女が二人
床に溜まる血を舐める
部屋の所々で数人の少女がふとももを切り
他の少女はその血に群がる

私たちはそれを震えながらそれを視ることしかできない

添乗から何かが落ちてきて
部屋の中のすべてが赤と緑に染まる
一色の液体に塗れた少女達は
服を脱ぎ
全員が自分を傷付け始める


少女たちは少しずつ倒れていき
後に私たちだけが残った

私たちはこの感動を決して忘れない