あたしの感情には余裕がないの
あたしなんてあたしじゃない
乗り越える術なんてない
特別壁が大きいのじゃなくて、壁と天井との隙間が狭いのよ
混乱して手首を深く深く切り刻むあたしをどうか助けてください
発狂してしまいます
隣には既に発狂した猫が暴れまわっていて
あたしはその猫をかわいいと感じるから
あたしにとってあたしは既に隣に
近い
近い
近い
どれだけ眼でものをみてもこの世界が崩れる事は無いから
みんなが書き連ねる言葉を皮膚に張り付けておけしょうをしたって
メロディを履いてお洒落したって
それはそれでしかないでしょ
あの人が、あたしのあの人が崩れ落ちるわ
あたしの視界に入ろうと入るまいと
崩れ落ちようと落ちまいと
生きていくのだろうけれど
あたし以外の人間がそれを築き上げていくのだろうけれど