ごめんね、留美ちゃん

あたしの、この乾いたクチビルで貴女の艶やかなクチビルに、口付けていいのかしら
だめ、だめだわ
あたしは独りで生きていくの
いままでだってそうだったじゃない
すき。と告げた女の子はみんな逃げたじゃない
わかる、わかるわよもちろん
好意なんて恐ろしいもの
同性からだったら尚更だわ
あたしたちは求めあっているけれど
あたしには過去があって
あたしには過去は消せない
ごめんね、留美ちゃん