ああぼくのなかに・だれかが・ふたりいるって

俺「キチガイ病院入院をちらつかされると殺意を覚える。それは恐怖のような、戦慄のような、恍惚のような、太陽のような、目眩のような、地下発電のような、破滅するグルグル、グルグル。」
俺「そこが異常なのだよ。」
俺「異常があったって何も無い。ただ家族に迷惑がかかるだけだ。」
俺「それだけで入院するに十分だよ。誰かに迷惑をかければ社会の暗闇に魂を監禁、安置する。迷惑をかけた相手が他人や社会そのものなら刑務所にいく。そのようなだけだ。」
俺「入院したって何も解決しない。アカシジアが悪化してじっとしていられなくなって、眠れなくなって、焦りを覚え、電車の中でパニックを起こし、」
俺「そんなことは知らない。病院の中で悪化すれば尚更、出さないだけ。君は自分を偽り、回復を装って出所した詐欺師だよ。」
俺「入院したくないんだ!入院したくないんだよ!インダラ・ラ・レントゲンラタララス!ホゲホゲ!」
俺「ははは。入院だね。」
俺「殺す!」
俺「マァマァ二人とも落ち着いて、互いを尊重して。」
俺「君も喋ってただろう。他人みたいな言い方はよせ。」
俺「…。」
俺「…。」
俺「あれ?」
俺「喋ってないよ。」
俺「なんだと!」
俺「グルグルしてわけわかんなくなってきたね。笑」
俺「笑。」
俺「笑。」
俺「ニコニコしてる場合じゃないでしょう。」
俺「うふふ。笑。」