しろとくろが交錯するいっしゅん

俺「僕の涙はもう枯れています。ほんとは泣きたいのに。」
俺「泣きたいってどういう意味なんだろう。」
俺「泣いたらすっきりすると思っているのじゃないかな。」
俺「もしかしたら泣きそうなのに泣けない、の表現の一種なのかもしれない。」
俺「でもどちらにしても、涙が止まらない人への冒涜というか、その類いのものでしかないと思うよ。」
俺「或いは、泣くべきなのに涙が出てこないからなのかもしれない。」
俺「涙が枯れてないときに泣きたいといった場合、涙が出そうなのを我慢せざるを得ない状況に陥っている状態だと想定されるけど、でもそれは想定しないでもいいのかもしれない。」
俺「難しい問題だ。」
俺「どんな感覚で言った言葉なのか、そこから考えていこうよ。整理しなきゃ。」
俺「感覚的には、失礼かもしれないけれど、泣いてすっきりしたい、泣くことによって今より楽な気持ちになりたい、という意味で使った言葉だよ。でも泣いて泣いて、それでもすっきりしない事はある。」
俺「それは泣きたいのに泣けない、に入るのかもしれない。泣いた後にはすっきりするものだとするならね。」
俺「親に叱られて泣く子供なんかは、泣き終えた後すっきりするかというと否だ。」
俺「泣く、を種類別に分ける必要があるのかもしれない。僕らが求めるのは救いだから、それを伴うような泣き方を求めているのでしょう。叱られた時に伴う涙は要らないし、悲しくて悲しくて止まらない涙も要らない。」
俺「泣きたいね。らくになりたいね。」
俺「うん。らくになりたい。」
俺「抗鬱薬をかみくだいても、舌が痺れるだけだった。睡眠薬を飲んでも、らくになるのは眠る直前だけだった。笑。」
俺「飛び降り自殺するような心境ではありません。笑。クスリを下さい。笑。」
俺「あれ、笑いが止まらない。笑。どうしたのかな。笑。おかしいな。笑。」
俺「笑えばらくになるかもね。笑。」
俺「全然らくになんないよ。笑。」
俺「笑いきれ!笑いきれ!尽き果てろ!笑。」
俺「笑。笑。笑。笑。」
俺「笑。笑。笑。笑。」