メールするのがたのしい。携帯電話をかえてからの数週間で、高校一年、二年、分をゆうに超える量を送受信している。中学生のころに戻ったよう。
一日中メールしてて、携帯電話から離れられないので、送られてきたメールにすぐに返信してしまい、非常にみっともない。尻尾を振り回す犬のようである。
でもたのしくてまた懲りずにすぐに返信してしまうのだ。
いつもメールは僕で終わる。みんながメールの世界から抜けていっても、僕はさっぱりと抜けられない。
電話、インターホンなどが怖くて仕方無い。
まってください。まだもう少しおはなししましょう。イヤです。イ、イヤ、待って!置いていかないで!
人と会ったときも自分から中々別れられない。僕みたいのが二人も集まると、例えば駅まで歩こう。通ったことのない道を通って帰ろう、あとここを三週しよう、などと、予定を大幅に超えて帰宅することになるのです。