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先ず、空から電柱が降って来て、右半身を封印した。 次に、左斜め後側からデジタルカメラが飛んで来て、左脚を封印した。 「言ったじゃないですか。嗚呼、もうダメです。」 待て!!待!! ………。………。………。

title:出現 道端を歩いていたら、先ほどまで無かったはずの総理官邸が顕れて居た。 悔しいね、行き止まりかよ。(実際には行き止まりではない。) ということでひき返したら、目の前に貿易センターBill。 余りに癪なのでもろともしない事にした。 垂直に壁に…

title:blue 「道行けど道行けど世は憂鬱に染まり、空は午前四時二十九分六十四秒の、曇っている。青い。刻み続けて。」 皆急いで起きるんだ。空を見て下さい。 誰も音を立ててはいけない。出歩いてもいけない。 孤独に苛まれながら青い空を見ないといけない。

[設定] 壁に縞々文様が顕れているのですが。くらくら。 あら?体も縞々してる。 うーむ。 ベッドも縞々。珈琲カップも、鏡もレスポールも縞々。 変だね。 「律子、こっちに来なさい。」 「はい。」 「手を出しなさい。」 切断するしかない。 「何をするの。…

title:翻訳 嗚呼ボク。コノ感覚ニ溶ケテイタイ。音ノウミニオボレテ消エテイキタイ。ナニモミタクナイ。触タクナイ。視タクナイ。避ケタクナイ。切実な脳の、原始的かつ流動的な感情の一刹那。囁き。触タクナイ。視タクナイ。避ケタクナイ。触タクナイ。視タ…

title:女 鉄の棒。鉄の棒。 賢者の自殺。 その場に鳴り響く鼓動が。私の衝動を呼び覚ます。

title:副毒サイケデリック 記号の天使達が誘う 狂乱の宴 戯れる少女達 感情の左右の鼓動「副毒・サイケデリック。」 「副毒・サイケデリック。」 「副毒・サイケデリック。」 「副毒・サイケデリック。」副毒サイケデリック。 究極にグロテスクで空虚・・・…

title: sengen ソウナノダ。我々は現実世界に生きてはいなかった。あるいはいけなかったのである。現実を超越する情報群から眺めた現実的現実。その残骸が反射した己の姿。ありふれた現実的現実に潜む現実的呪術的均一普通感覚。我々は離脱せざるをえない。

title:dancing all night 硝子の破片。不条理。 道端に突如顕れる襖。邪悪な気配が漂うね・・・・・。 追記:日記は書かないつもりだったのだけど、思うところがあるので告白することにしました。結果は火をみるより明らかなのですけどね。 従って、ここのコ…

title:空間ミツケタ。フレタ。 視認した分身が色彩を帯びて踊り狂い 景色に解け合う 踊りながら。分身に迷子。 緑色の七、透き通る十。 その中心へ消えていったであろう分身の軌跡を注視しつつ、時の戻らぬ事を、一つにならぬ事を痛切に思う。 体から離れた…