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薄暗く照らされる最後の未知は 限りなく薄暗く狭い 平穏な生活と引き換えの悪夢を抱いて眠る

はっとする 頭がシュルシュルとしちゃいけないことを見つけてくれるから 消えたくない ヘリコプターの轟音と スピーカーからの爆音とが死を暗示している アア、

坂本慎太郎と向井秀徳と自転車に乗りながらセッションをしていて、 誰かがたまらなくなって叫んだら、 誰かが「セッション中くらい黙れよ。」と言いました。 なんて素敵な お話でしょう。4時に帰宅して、眠れなくて、その睡眠と覚醒の間の、 空想のような、…

風が囁いてくれる。あたしに死ねって。このギターの音が、あなたの精神に届きますように。あたしの心の叫びがあなたに届きますように。 アア、空想の中で有らん限りの栄光を手にしたあたし。 体、富、名声、あたしの分身としてのファン。素敵なこと。 でもあ…

キラキラと光る体のような、 クルクルと廻る人生のような、 延々と続く損失のような、カプセルのような、 そのような色々なものを僕は視ます。 手に取るものを、色々のものを選びます。身に付けます。 身に付けては着替えて、 でも気付いたら僕は消えて無く…

キオク。キオク。キオクキオク。 体から離れちゃうキオクくん。記憶に無いかな。 新しく始めたこと、 昨日アナタを傷付けたこと、 昨日ジブンを傷付けたこと、 どうしてかな。おクスリは君の味方じゃないの? 涙が出てるよ。気付かなかったかな。塞ぎ込まさ…

波紋

石の中に投げ入れた水が 空に共鳴して 心が落ちてくる それを全員が受け取れるわけじゃないのだから 僕は一般的に弱くなりたい

苦しい 繊細過ぎるあたしの体からあなたを欠くとあたしは壊れてしまうわ あなたはあたしがあたしである為の最後のピースなのよ 最後のね 最後の 苦しい 繊細過ぎるあたしの体からあなたを欠くとあたしは壊れてしまうわ あなたはあたしがあたしである為の最後…

シルエット

着席した耳元で温度のある声を感じている 全ての私の前でシルエットが踊っている 同じリズムが繰り返される 何度も 途切れて息をしなくなった体を集めてあげよう 太陽が昇ると 全ての私が私をおいて他人になり 踊るシルエットに襲いかかる ー生き残った者が…

ー感情だけで死ねればいいのにね。ー 一人の少女がふとももを切って 時間が止まった少女が二人 床に溜まる血を舐める 部屋の所々で数人の少女がふとももを切り 他の少女はその血に群がる私たちはそれを震えながらそれを視ることしかできない添乗から何かが落…

曲が書けない、母親が嫌い、死ぬ、でも病院は嫌なの。

血の緑色に光る浴槽に浸かるあたしのこの美しい体を視て。 あたしのこの美しい体を視てよ。 あたしは美しい。 あたしは服を纏わずに外に出るの。 肌に触れる風の赤があたしをあたしとして認めさせてくれる…。 アァ、消えて無くなりたいわ。 あたしは初めから…

目が醒めたら枕になっていました。美しい私が、私の代わりに私を演じています。 あなたはどなたなのでしょう。 私にはあなたの眠るとき、過去を口にせずに炎のようなあなたの睡眠を包むことしか出来ません。 ああ、眠る私。美しい私。 私は私を棄てて枕にな…

少年がヒトリ。

みんなおクスリをのんでいる。おクスリがなきゃ生きていけない。でもみんなおクスリが嫌い。体が溶けてどろどろになって暗い廊下で水溜まりになるおとこのこ。そんなことをしても死ねないのに。そんなことをしても美しくはならないのに、咲いている花を摘ん…

街が眠ります 暗いお友だち達も皆眠ってしまいました 眠れる人たちの街が 沈んでゆきます サァ 僕も眠りましょう さようなら

あの女の目は点滅していて、移動していて、常に僕の、あの女になりたい欲を見抜いている。 あの女を拘束して苦しめたい。目隠しをして、僕の目以外の目に触れないよう、ひっそりと、ひっそりと眠らせたい。 そして朝になる。一日が始まる、僕は仮面を被って…

子供 あの子 生きているだけで素晴らしいのに あの子は僕には何の取り柄もないと 死んでしまいました 家族が一番大きければ良かったのにね 私も死にます さようなら

健全な魅力なんて要らないよ 優しさなんて可愛くないもの あたしをあたしに夢中にさせてよ お願いだから、神様 ね、抱いてもいいから 光と闇の交差する部屋であたしを女神にしてよ 美しくして そしたらあたし もう何も言わせないよ 体と体の間を潔く通り抜け…

みえているものというのはただ 辺り一面の霧と その紫色と 床のトウメイだけです この無慈悲な螺旋階段の行く末を 私は知らない私の他には誰も居ない 気づけばそこにおり この階段を降り続けなければならぬこと 終わりを知ることが無いこと等を悟り ただひた…

きゅぅぅぅぅ、となって青白く振り切れる。 もう健康な快楽なんて在りはしない。 ただ狂おしいだけ。 ただ美しいだけ。 死に隣接した証です。

駆け抜けた 駆け抜けた 顔から転けた 空と空は繋がっていません 顔から転けたからといってめげませんひからびません 他人が顔から転けていたら、わたしはその人の上に覆い被さって のみほしてあげる とりこんであげる サングラスはどこみてるかわかんないか…

ぬるいぬるいへどろのようなくうきとまざりあったとうきょうわんのいちばんきたないところからみずといっしょにでてきて、みずにわかれをつげてきたながられるうでをたくさんみにつけたあたまのわるい、よろこびとかなしみとをしらないぬるいぬるいへどろの…

抜け道はどこぢゃ。抜け道はどこぢゃ。 どこなんぢゃ。 どんどこどこどこ…。 回り道ぢゃ。さもなくば抜け道ぢゃ。光眩しい白銀の逃げ道ぢゃ。 煤だらけの土粉塵ぢゃ。げほごほげほごほどんどこどこどこ。 逃げ道とて素直ぢゃないよ。あちちのち、血塗れの逃…

title:10,000days 本文: 「カワイイネッ。」 「カワイイネッ。」 「カワイイネッ。」 「ああ、私もうだめ。完全でいたくないの、お願い。」 「…。」 「…。」 「…。」 「…。カワイイネッ…。」 「ウェェェェェン…。」

みえないものの存在を認めることはできません 井戸の底に投げ入れただけでは 認められません 私にみせて下さい 解説して そして復、隠して下さい みえないからといって無いとは限りませんが みせないことは私にとって 無いことと同義なのです

眼が前を向いて 流れているとき 総てを見透せるであろう 助かるであろう 彼方まで行って 粉になる円人眼が場を見て 動かないとき 融けていくであろう 円人はペタペタと 証を遺してゆくであろう

- 君の結界を溶かす術は無いのかい。私に持ちえないのかい。 引き寄せて侵入する力を与えてはくれないのかい。 空が黒い。遠い。低い。怖い。 - 落ちてきた人間の体に駆け寄った。呪われて振ってきたに違いない。 体の至る部分が揺れていて、渦巻いていて、…

だれでもいい。手をにぎって有難うと叫びたい。 アリガトウ太陽さん。 アリガトウカタツムリさん。 アリガトウガウタマ・シッダールタさん。 アリガトウ工事現場さん。 アリガトウ天空のおままごとさん。 街中、太陽中、体中を駆け回って土下座したい。前転…

みんなが席を立って 居なくなっても 僕は椅子から体が離れないんだ この情けなさが君にわかるかい 誰か助けて下さい 二つに殖えて下さい 赦して下さい日が落ちて外が暗くなってさえ 眼の為に生きるんだ この情けなさが君にわかるかい嗤いが止まらないのだよ

[mako] 題名:無題本文:四角い箱の右端から筒が飛び出ていて、その筒から何かが飛び出ていて、その様しか今の僕には見えない。 僕には本体がないようだ。観察者であれ、という事か。 飛び出た何か。 鉛というか、軼のようなもの。深い蒼。のようであり、燃…